元気度や樹齢の判定AIは、樹木医の監修の元、関東の‘ソメイヨシノ’を対象に開発しております。元気度は、全国の自治体が行う桜の保全活動をお手伝いするための目安として用いられます。2025年3月17日時点での元気度の判定精度は、開花前が約90%で、開花時が約60%です。現状は、開花時のデータが不足していますので、今年の春に皆さんから集まった写真を学習して、さらに精度向上を目指していきます。
「元気度」の低い桜や「樹齢」が高い桜は、必ずしも倒木などの危険がある桜ではありません。
元気度は、「とっても元気」から「気がかり」までの5段階で判定しています。
樹齢の推定には、2種類の方法があります。缶(350ml)と一緒に撮影した場合、幹径と樹皮の状態から樹齢を推定します。幹のみで撮影をした場合、樹皮の状態から樹齢を推定します。精度がより高い缶(350ml)と一緒に、ぜひ撮影をお願いします。
桜の成長は、気候や土壌などの影響を受け、場合によって、大幅に誤差が生じることもあります。また、正確な樹齢を知るためには、植樹時期の記録や年輪を調べる必要があります。そのため、「桜AIカメラ」の「推定樹齢」は目安として提供を考えており、桜の高齢化に気づき、保全のきっかけとなることを目的としています。